続・古本市のための読書
2013-09-26


コニー・ウィルス『航路』上下巻。上下巻ともかなり分厚い本。一冊1180円。この値段もう文庫じゃない。何で読んだかというと、臨死体験がテーマになっているからだ。臨死体験をした被験者の心理を研究している研究者が主人公。人為的に臨死体験と同じ脳の働きを再現出来る装置があり、研究者は、被験者として自分も試すことになる。そこから、物語が展開するという設定。とにかく長い。テーマと展開は悪くない。ただ長い。この長さ何とかならないものかと思いながら、多少読み飛ばしながら最後まで読んだ。最後はうーんという展開だが、感動したという評もある。★★★☆。
 D・ヘインズ『クラッシャーズ』上下巻。これもジェットコースター的活劇小説。飛行機が何者の手によって墜落し、それを調査する調査班と犯人との攻防という展開。これはほとんど映画にすることを最初から計算した小説。ありえねえと思いつつ、読んでしまう。★★★☆。

 以上、よく読んだ。この読書の時間、専門書の読書に使えたらもっと良い本が書けるのに、と何度思ったことか。まあ、これは良い本が書けないいいわけなのだが。

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